道具では4種類の地金から鋳造品の製作をいたします。それぞれの地金の特徴や鋳造性、加工性また鋳造ならではの金属の見せ方などに配慮し、案件に適した地金をご提案することができます。また、お客様の幅広いニーズにお応えできるよう、地金のラインナップを増やすための研究をしております。

真鍮 アルミ

銅と亜鉛の合金で、青銅と比べると黄色く、黄銅とも呼ばれます。五円硬貨の材料でもある真鍮は加工性に優れ、仏具などにも多用されています。弊社では鋳造頻度が高いことから、生型による試作品から中量生産品まで幅広く使用しています。

弊社で扱うアルミ地金はアルミサッシなどの一般的なアルミと比べ、柔らかく鋳造性に富んだ鋳造用合金です。銅合金と比べて軽量であること、キロ単価が安いことなどから表札や建築装飾に用いるなど汎用性があります。

ブロンズ 錫

銅を主成分とした錫を含む合金で、青銅とも呼ばれます。地金は黄金色ですが酸化やその他の着色法によって鮮やかな緑青色など様々な色彩を見せます。いわゆる銅像はこの地金で制作しています。弊社では錫のパーセンテージを変えることにより特性を変化させ、鳴り物などにも応用しています。

融点が低く比較的無害で錆びにくい金属として食器などに用いられます。また、純度の高いスズは柔らかく、厚みによっては手で容易に曲げられます。その特性ゆえに鋳造に用いる地金の中では、生活に馴染み易い地金といえるでしょう。

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